「英語上級」を仕事の最低条件に、さらにキャリアアップを目指す人の仕事とは?

日本企業のグローバル化が進んだことにより、外資系企業だけでなく、英語力が必要とされるビジネスは増加傾向にありますが、現在の仕事で英語力を十分に活かせているでしょうか? TOEIC(R)スコアの860点以上は、国際ビジネスにおいて流暢に使いこなすことができる水準とされていますが、転職活動を有利に進めるために、TOEIC(R)スコアの860点以上保持者には、どんなキャリアの可能性があるのか、見てみましょう。

■ TOEIC(R)860点以上の仕事

英文速記者、通訳案内し、通訳・翻訳業務(企業、映画、本など)、秘書、国際弁護士、ビジネス英語のスクール講師、コンサルタント、大使館、国際法務、英字新聞記者、英語ライター、など

■ 英語力の高さでキャリアアップの可能性が広がる仕事

コンサルタント、金融の各職種、SE(システムエンジニア)、ITエンジニア、国際機関、人事、カスタマー・サクセス、マーケティング、広告・広報・プロモーション、経理財務(資金調達・為替管理・税務)、など

■ 英語力による実際の仕事の変化は?

Daijob.com登録者は、日本国籍の約3.5割がTOEIC(R)865点以上保持者になりますが、実際の登録者データを元にすると(2021年9月現在)、860点以下と865点以上に分けた最終経験職種のランキングは以下のようになりました。

860点以下のDaijob.com登録者は「事務系」が職種ランキング1位ですが、865点以上になると、「エグゼクティブ/経営」が1位となりました。グローバルな会議でのプレゼンテーションや多国籍な社員のリーダーとしてマネジメント力を発揮するには、説得力のある英語力が必要になります。英語力を持つことが、ビジネスへの自信にもつながっていきます。

TOEIC(R)スコアの違いで、ランキングが1番上がったのは「コンサルティング」です。課題を抱える企業や団体から依頼を受け、その問題点を調査・分析し、課題を解決していく仕事ですが、クライアントが外資系やグローバルビジネスを手がける企業の場合、高い英語力が求められます。

また、「金融/銀行/証券/投資」の職種も、TOEIC(R)スコアが上がることにより、割合が大きく増えています。外資系の金融機関での仕事だけでなく、取引先が海外の場合やM&A、海外審査のような専門的な業務を行うには、英語上級者が必要とされます。

その他、英語力保持者の代表的な仕事とも言える「教育/トレーニング/語学系」や、「企画/マーケティング/PR」、「クリエイティブ」の職種においても、TOEIC(R)スコア高得点者の方が職種の割合が増えており、高い英語力を武器に仕事の可能性が広がりやすくなります。

TOEIC(R)865点以上保持者のみ、ランキング20位内に入ってきた職種は「官公庁/団体」です。「官公庁」は国と地方自治体を指し、内閣府、国会、裁判所、日本銀行などが含まれます。「団体」は営利を第一目的にしない地方公共団体や学校、病院、警察などがあります。英語力の高い方は、携わるプロジェクトや人材によって、公的機関での活躍も大きく期待されます。

以上、高い英語力を兼ね備えた方の仕事の可能性を見てきましたが、ビジネススキルと共に英語力を磨き続けて、キャリアアップを有利に進めていきましょう!